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聖書博物館ってなに?ホビーロビー社や死海文書の偽造疑惑について

11月18日一般公開の始まった聖書博物館に所蔵されている「死海文書」13点のうちいくつかが現代の偽造品かもしれない、との疑いを持たれています。

今回は聖書博物館についてと死海文書、偽造品の疑いを持たれている経緯などについてお伝えします。

 

聖書博物館って?

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聖書博物館は聖書の歴史やアメリカに影響を与えた聖書関連品を展示した博物館で、2017年11月18日、アメリカの首都ワシントン中心部にオープン。

5億ドルをかけて建設されたという博物館は運営者一族により収集された貴重な写本や世界有数の資料が展示。

聖書の世界を展開する屋上庭園や劇場、新書世界の世界を再現したアトラクション、映画や音楽で描かれた聖書の様子をたどるコーナーなどもあります。

 

トランプ大統領の支持基盤による運営

聖書博物館はキリスト教右派のグリーン一族が運営。

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キリスト教右派はトランプ大統領の支持基盤で、トランプ大統領による権利拡大を狙う政策が打ち出される中、聖書博物館は政治的な意味でも注目を集めています。

グリーン一族はアメリカで家庭・手芸用品チェーン「ホビー・ロビー」を展開しており、前政権であるオバマ大統領が導入した医療保険制度(オバマケア)で雇用主に義務付けられた避妊薬の無料提供に対し信教の自由の反すると訴えるなど政治活動も行っていました。

聖書博物館について、聖書博物館は特定の宗派に偏った内容にはしていない旨を強調する一方、開館記念のパーティーは「トランプ・インターナショナル・ホテル」で開催されています。

 

スティーブ・グリーン氏の収集手法に疑問符

聖書博物館の創設者であるスティーブ・グリーン氏は古代の遺物の購入や収集に力を入れているものの、その収集手法について厳しい目で見られてきた過去を持ちます。

例えば米国当局が密輸品だと主張する5500片の古い粘土板については、今年7月に司法省と和解し、粘土板をイラクに返還する事態となっています。

 

聖書博物館の死海文書に偽造疑惑

現在、死海文書は10万片ほど存在していると言われており、そのほとんどがエルサレムにあるイスラエル博物館内の死海写本館に収蔵されています。

1970年にユネスコの文化財不法輸出入等禁止条約が採択されてからは新たに発見された文書の売却が違法に。

21世紀に入ってからは条約が適用されない1970年以前の断片の内、75が売りに出され、その内13の断片をグリーン氏の家族が購入しています。

ところがこれらの内2002年以降の断片の90%以上は現代による偽造だという疑惑が持たれています。

こうした疑惑に対し、ある聖書学者は「巨大な博物館の中に疑わしい物が全くないだろうと考えるのは水の中にアメーバがいないと信じるようなもの」とコメントしています。

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