事件・事故

中国三大艦隊、過去最大級の軍事演習で南シナ海の主権問題に強硬姿勢示す

中国人民解放軍が南シナ海のバラセル諸島周辺で三大艦隊から複数の艦船が参加するこれまでで最大級の軍事演習を始めたようです。

中国国防相の軍事演習

中国国防省は年度計画に基づいた定例の演習だと述べているが、その演習期間が5日から11日までの1週間であることもあり12日のオランダ・ハーグの仲裁裁判所で行われる南シナ海をめぐる問題に裁定を示す前に強硬姿勢を内外に示す狙いがあるとみられています。
この発表を受けて、ベトナム外務省の報道官は「主権の深刻な侵害だ」と非難。

また、中国が船舶の進入禁止に指定した海域の上空は米国の偵察機がよく活動する場所でもあり、中国に不利な最低が下されれば米軍がこの海域で中国に対する軍事的圧力を強化することを視野に入れたもので、そうなれば米軍との軍事衝突も有りえます。

スポンサーリンク

南シナ海の主権問題

南シナ海南部に位置する南沙諸島(スプラトリー諸島)は、岩礁・砂州を含む約20の小島からなる諸島。
島は最大で約0.5k㎡の面積しかありませんが、広大な排他的経済水域の海洋資源や石油・天然ガスなどの海底資源埋蔵が見込め、軍事的要衝でもあるため中国、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイが主権を主張しています。

中国やベトナムなどは、この地域において干潮時にも海面に姿を現さない岩礁・砂州をも周辺を埋め立てたり、構造物を建築したりして、実効支配しています。

第二次世界大戦終結までは日本が所有していた地域で、1952年サンフランシスコ条約で領有権の放棄を明言したものの、新しい帰属先についての明言がありませんでした。

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所

常設仲裁裁判所は、国家や私人、国際機関の間の紛争における仲裁・調停・国際審査の運営を行う裁判所。

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は6月29日にフィリピンが中国に対して提訴した仲裁手続きについて7月12日に判断を下すと発表されています。

これに対して中国外務省の報道官は反発。「海をめぐる領域や紛争の問題について、中国は第三者による解決策や強制された解決策はいかなるものであっても受け入れない」と表明しました。

こうした中国の主張には、フィリピンだけでなく一部の外交関係者・専門家も賛同しておらず、最終的にフィリピン政府に有利な最低が下れば、中国は外交・司法面での強い圧力にさらされる可能性もあります。

スポンサーリンク